旅する人々 ー日本をちょこちょことー

自分たちの旅の様子や海外からの友人たちの旅を紹介しています。

佐賀市の家具屋

引っ越しをしてまだ時間もあまりたっていないので、 家具があまりそろっていません。 十分な資金もないので、贅沢なものも買えません。 佐賀の家具といえば、諸富という町と、その隣の大川という町(ただし福岡県) が、家具の町として全国的にも有名なのだ…

気になる人 ー狗熊さんー

Podcastで気になる番組を見つけました。 タイトルは”狗熊有话说”。 ”狗熊”の狗は犬という意味ですが、犬熊というのはツキノワグマのことらしいです。 ニックネームなんでしょうけど、語り口は極めて静か。 しかもスローな中国語で、といって、スローすぎず、…

今から紅葉が楽しみ

久しぶりの更新です。 ブログのタイトルも変更してみました。 今年の国慶節は10月1日から1週間ほどです。 このお休みを利用して日本に帰国しようと思うのですが、 この時期にどこか紅葉を見れないのかなと調べてみると、 多くはないですが、いくつかあり…

落柿舎のさびしさ

芭蕉(1644-1694)晩年の48歳のとき、一時嵯峨野にいた。嵯峨野に落柿舎という小さい庵があって、芭蕉の高弟であった去来の別荘である。別荘には40本ほどの柿の木があった。或る時去来は頼まれて柿の実を販売する約束をしたのだが、引き渡しの前日に庭中の…

和歌のふるさと常寂光寺の紅葉 (嵐山周辺)

天龍寺をあとにし、竹林の道を抜けると、賑やかだった人通りも静けさを取り戻してきた。北に向かう小道は赤く紅葉し、田舎道を歩いているようだった。 竹林の道を抜けて常寂光寺へ向かうみち 田舎道を北上していくと常寂光寺がある。 この寺は禅寺ではなく、…

天龍寺から竹林の道を抜けて

京都での最初の泊まりは町家を利用した。古い家の構造はそのまま残した上で、清潔さを保ためのメンテナンスが施されている。歯ブラシなどのアメニティー、コーヒーなども据え置かれているので便利だ。もちろんスタッフがいないから、気も休まる。ただタクシ…

宇治茶と上林家のこと(京都)

すでに日も落ちはじめ辺りが暗くなってきた頃、茶葉の販売と喫茶もできる上林三入という店に入った。店の二階には「三休庵宇治茶資料室」があって、誰でも無料で入ることができ、歴史を知ることができる。”初代三入と上林三入本店”という説明書きには、 初代…

宇治の興聖寺(京都)

東福寺塔頭の光明院をあとにしたのはすでに二時過ぎだった。 わたしたちは再び奈良線に乗り、宇治駅に向かった。宇治茶を買い付けたかったためである。が、わたし個人としては気になることがあった。道元のことである。道元は日本曹洞宗の開祖である。1200年…

東福寺と光明院の秋(京都)

越前福井の旅を終え、福井駅で列車を待っている。 大阪行き特急サンダーバード14号に乗った。京都までは約1時間20分である。12月7日正午前に到着した。京都駅の人の多さは福井とはまるで違う。名高い京都の紅葉を一度は見てみたかった。とはいえ、普通…

白山平泉寺

永平寺を去り、白山平泉寺へ向かったのは昼のことである。 雲が鼠色に立ちこめている。 白山平泉寺は永平寺よりも内陸にある。白山は日本三霊山のひとつで、古代から信仰を集めてきた。ちなみにほかの二山は富士山と立山である。白山の美しさについては以前…

永平寺と道元のこと

加賀の温泉郷を出て、車で白山神社(神仏分離以前は平泉寺といった)に向かった。 実際には白山神社に向かう前に、永平寺に寄っている。 今回の旅のテーマは禅寺を巡ることであり、永平寺に行くことは念願の一つだった。が、わたしは永平寺について書くこと…

夢幻の国

毎年八月のお盆前後、実家の横浜に帰省した際には、必ず長野に出かけることにしている。 長野は両親の故郷であるということもあるが、上海の真夏のうだるような暑さの中で生活していると、長野の山上の涼やかで清浄な風はこの世でもっとも貴重なもののような…

越前和紙の貢献

二日目の朝も雨が降っていた。 この日も永平寺への参拝は見送り、越前市の武生という町に向かった。 このあたりは越前和紙の産地である。 わが国を代表する和紙の産地として、今も60軒あまりの和紙業者が技を伝える越前和紙の里。全国で唯一の紙の神様「川上…

越前ガニの歴史

わたしは今、小松空港に向かう飛行機の中にいる。 機内で道元の経歴をおさらいしていると、あっという間に飛行機は降下を開始した。上海から石川県小松空港までは僅かに2時間で到着する。中国人のあいだで日本への旅行は大ブームだが、小松空港方面はあまり…

川端康成と道元

今年の夏のことであったが、一年振りに上海から横浜に一時帰省して、合間に鎌倉に出かけた。鎌倉駅付近の踏切の近くにある小さな古本屋で、眺めるともなしに眺めていた中に『鎌倉再見』という本を発見して買い求めた。その中に川端康成についての記事がある…

準鎌倉人

わたしの家系は両親とも長野で、父は商売、母は農民の家だった。戦後まもなく母方の祖父が東京に進出して商売を始め、やがて末の娘である母が今の父と結婚し横浜に居を構えた。そこで生まれたのがわたしなので、私は横浜の人間ということになる。わたしにと…

読書と時々、旅

はじめまして。 もともと横浜に住んでいました。 今は仕事の関係で中国に住んでいます。空気がよくないとか、米が美味しくないとか そういったつまらないことが、日本へ心を向かわせるということがあるようです。 仕事の合間に読んだ本のことや、ごくたまに…